グローバル学術交流紹介
2025年度グローバル学術交流事業
環大西洋の歴史から読み解くグローバル現代文化ーブラック?カルチャーからいま何を学ぶのかー
アフリカから新大陸に強制連行された人々は約1250万人とされ、四世紀にわたる奴隷制度の下で過酷な苦難を経験しました。しかしその中で豊かな文化や思想も数多く生まれました。本事業では、ブラックカルチャー、とくに英語圏、フランス語圏、ブラジル?ポルトガル語圏の文学に焦点をあて、逆境から生まれる力を見つめ直しました。環大西洋の歴史や文学の想像力に学ぶことで、今も続く不平等に向き合い、公正な世界を考える手がかりとして、たくさんの参加者の関心を引き出しました。また、今年度は、第２回の講演会後に茶話会（研究交流会）を開催し、海外招聘講師?研究者?一般の参加者の方々との間で、闊達な意見交換が行われました。
■ 第1回「中間航路の"こちら側"の物語―アフリカ文学が描く環大西洋奴隷貿易」
日 時 2025年10月18日（土）13：00～15：30
会 場 長久手キャンパスK棟小ホール／オンライン
参加者数 91名（対面：29名、オンライン：62名）
講 師 粟飯原 文子 氏（法政大学国際文化学部?教授、アフリカ文学研究者）
司 会 梶原 克教（愛知県立大学外国語学部?教授）
■ 第2回「ナラティヴと時代：ブラジル文学における奴隷制と植民地主義の表象」
A narrativa e o período: representa??es da escravid?o e da colonialidade na literatura brasileira
日 時 2025年11月16日（日）13：00～15：30
会 場 長久手キャンパスK棟小ホール／オンライン
参加者数 135名（対面：49名、オンライン：86名）
講 師 イタマール?ヴィエイラ?ジュニオール氏
（Itamar Vieira Junior アフロ?ブラジル人作家、
2020年?2024年ジャブチ賞受賞、2024年国際ブッカー賞最終候補）
司 会 スエナガ エウニセ（愛知県立大学教養教育センター?准教授）、
メロ ワジソン（愛知県立大学教養教育センター?講師）
＜茶話会（研究交流会）＞
日 時 同日 15：45～17：00
会 場 長久手キャンパス K棟交流スペース
参加者数 30名程度（対面のみ）
■ 第3回「カリブ海文学を日本で読むこと」
日 時 2025年12月3日（水）14：00～16：30
会 場 長久手キャンパスK棟多目的ホール／オンライン
参加人数 169名（対面：35名、オンライン：134名）
講 師 小野 正嗣 氏（早稲田大学文化構想学部?教授、芥川賞作家）
司 会 原 潮巳（愛知県立大学外国語学部?准教授）
